元会員様にアニメ「この世界の(さらにいくつもの)片隅で」のチケットを頂きました。お正月の映画館は久しぶり。太平洋戦争中と原爆投下を挟んで戦争直後の地方都市に住む、ちょっとのんびりしていて、絵を描くのが好きな、普通の女性とその婚家の人々が中心のお話しです。

前半は少し冗長にも思えましたが、後半、海軍基地のある呉が度重なる爆撃を受ける頃から、過去に親たちや、知人から聞いた空襲や疎開の話、そして今もどこかで現実に攻撃にさらされ、逃げまどっている人々のことが重なって、何とも言えない辛いものがありました。

当時ここに描かれている爆撃された地方都市は日本のあちこちにありましたし、またそこに住む、毎日の食事を整え、不足する食材に苦労する「片隅の普通の人々」は私の親世代祖父母世代でもあります。

学生時代、東京で勤労動員されたという母、どんぐりを粉にして食べたという祖母、空襲で郊外の農家に疎開していた話。先日、長岡の花火大会に行った時も、その日が長岡が空襲され、多大の被害があった日だと知りました。

映画では主人公は殆ど知らない男性に乞われて嫁入りしましたが、ある日彼女に惚れている幼馴染が訪ねてきたとき、既に彼女の中には夫を愛しく思う気持ちがしっかり芽生えていて、幼馴染はそれを認めて帰ります。

どんな時代であっても、各々の置かれている片隅で、人はコツコツと自分の人生を紡ぎだしていきます。この映画で一番印象に残ったのは、丁寧に丁寧に描かれた背景の景色の美しさでした。その美しい背景の前で、人は泣き笑い時に砕け散る。強くて脆い、脆くて強い。

なんとなくきな臭い感じの今日この頃の世界、どうぞ平和をと願います。結婚相談所ハートフル 清野由美子