私事ですが、河童の盆踊りお盆になると25年前に亡くなった祖母を思い出します。彼女の母親は30代で亡くなりました。そのため祖母は学校は小学校4年でやめ、父親を助け、家事はもとより通いや住み込みの従業員が何人かいた商家の切りもり、妹たちの世話をしました。その時もその後も働き者で、少しの間も手を止めることのない人でした。

私が幼かった頃、朝目覚めて一番先に目に入るのは、竃の前に火吹き竹手にしゃがみこんで食事の準備をする姿。その横で私が自分の幼稚園の弁当を詰めます。

その頃の生活は、春夏秋冬に合わせ様々な行事がありそれに伴う家事があり、日常と非日常が隣り合っていて、その一つ一つの準備が子供にとってドキドキする楽しいものでした。

たとえば夏、ある日学校から帰ると障子やふすまが取り払らわれ、涼しげな御簾に代わっていて、お盆になれば、お飾りや供え物を祖母と一緒に作ったり飾ったり、夜は迎え火送り火その周りでの花火。一緒におはぎを作り、梅干を干し、お正月のお飾りを作り、内職の手伝いをし、年二回は張り切ってお墓の掃除。それらの全てがお手伝いというより遊びの延長。

なにも返せないまま祖母は亡くなり、祖母が与えてくれた豊かな四季の生活は、廃れてしまいました。今、孫一人に1500万円の教育費を祖父母から無税で贈ることができるそうです。それはそれで孫には力になるのでしょう。私の祖母は貧しかったから、そんな贈り物はできません。でも、お金では買えない多くの美しいものを、私は祖母から貰ったのです。そしてお金は使ったらなくなるかもしれませんが、この思い出は死ぬまでの私の宝です。 結婚相談所ハートフル 清野

(切紙絵は「河童の盆踊り」。頂いた和菓子の包み紙が綺麗で、捨てるのはもったいなかったので河童にしてみました。そしたら次々と切ってしまい、踊っているように見えたのでこの絵ができました。ストーリーもできました。『河童は歳をとるとだんだん体が透き通っていって、水に帰るんですって。今日は長老が水に帰るめでたい日です。皆、花を持って踊ります。』 )