バツ一のI子さん、最初にお相手探しを始めたのはまだ40歳代、息子さんが中学生のときでした。ゼロ歳のときから女手ひとつで育てた息子、思春期になったら息子の負担にならぬよう子離れ準備しなくてはというのが動機。

 その頃は結婚相談所?まさかねえ。という感じでしたから、趣味のサークル件お見合いパーティのようなところに参加し、何回かお声かけもされ、短いお付き合いもしました。でもどうもピンとこない。良い方ではあっても結婚したいという気持ちになれない。そのままずるずると月日がたち、仕事や家事に追われるまま気がつけば息子も社会人、恋人あり。もう、自分のことだけ考えていいんだとやっと吹っ切れるようになりました。

 息子のためでなく自分のために、まだまだたくさん残されているだろう日々をともに過ごす人を見つけたい。結婚相談室を訪れたのはそれからです。とはいえすんなりいったわけではありません。お見合いを何度か繰り返し、繰り返し、せっかくここまで待ったのだから、妥協せず本当に愛せる人に出会いたい。いい年をしてと笑わば笑え、それが人生最後の最大の願い。

 そうして今、結婚して2年になります。「彼のどこがいいの?」「同じことで笑えるの」と彼女は答えます。経済的な条件とかはもっとよい方がたくさんいたのに、楽しく笑って暮らせることを彼女は選んだのでした。60歳台に入った彼女、ベストパートナーとの出会いまでの長い長い旅でした。いつまでもお健やかにお幸せに。                ハートフル 清野